2006.01.28

無音

深い悲しみと絶望が全ての音を消し去り、何もなくなった空洞の中には悲しい音さえもない。小説のように文字だけが埋まっていき、そして消えてはくれない。静かな分、余計に言葉だけが何度も繰り返す。しかし、いつかは聴こえてくるだろう音はなんだかとても穏やかな音楽のような気がする。今は何も聴こえないが、なんとなくそう思う。

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